個人事業主とは、特定の企業や組織に所属せず、一個人として事業活動を行う働き方を指す。個人事業主として認めてもらうためには、税務署に所定の書類を届け出す必要がある。書類を出さずに事業を営んでいるフリーランスは、厳密には個人事業主とは呼ばれない点に注意しなければならないだろう。
こうした個人事業主の働き方には、会社勤めにはない様々な魅力ややりがいがある。数ある魅力の中でも、もっとも大きいといえるのが、組織のためではなく自分自身のために働ける点だろう。会社勤めの場合は、働いて得られた利益は一度会社に帰属し、その一部が従業員に配分されることになる。
一方の個人事業主の場合は、働いて得た利益はそっくりそのまま、自分のものになるのだ。そのため、会社勤めと比べると、より大きな収入を得ることが可能となる。これが、仕事をするうえでの、大きなやりがいになるのだ。
また、個人事業主の場合には、経費を活用して節税対策を行える。例えば、仕事の合間に食事をしたり、スキルアップのために専門書を購入したりすると、これらに必要となった費用が経費として扱えるのだ。こうした説贅沢作をすることで、納めるべき税金額を抑えられる。
もちろん、仕事と全く関係のない支出まで、経費として扱うことは認められていない。ただし、少しでも仕事に関係があれば、経費として認められる可能性がある。そのため、会社勤めに比べると、より実質的な所得を増やしやすいといえるだろう。